今回は、印象派について紹介します。
美術館やテレビなどで、印象派という言葉を聞いたこともあるかもしれません。印象派の作品は外で風景をありのまま描くことを探求した結果、鮮やかな色彩や光の描き方で、見る人に直接的な印象をあたえます。
当時、19世紀後半のフランスでは、良い作品と認められるには国営のアカデミーの評価が重要でした。アカデミーでは歴史画や宗教画は評価されましたが、風景や静物画が中心の印象派は評価されませんでした。アカデミーの展示会にも出してもらえないので、自分たちで展示をしようと「印象派展」を開催しました。クロード・モネ、オーギュスト・ルノワール、エドガー・ドガなどの作家が参加しています。
その結果、民衆やサロンでの評価が高まり美術として評価されていきました。次の世代の「ポスト印象派」のポール・セザンヌ、フィンセント・ファン・ゴッホ、ポール・ゴーギャンなどに受け継がれて現代の絵画に大きな影響を与えています。ゴッホなどポスト印象派の作品には、日本の浮世絵も参考にしたものもあります。