「ルネサンス」という言葉、聞いたことがある人も少なくないと思います。ルネサンスは様々な分野での活動がありますが、今回は美術においての「ルネサンス」について紹介します。
ルネサンスとは、14世紀にイタリアで始まり、西ヨーロッパ各国に広まった「古典古代を復興しよう」という文化運動です。古代ギリシャやローマの美術文化を、復興しようという運動です。
キリスト教が誕生し、3世紀ごろからキリストに関する美術が多くなりました。製作依頼は主に「国」「教会」によるものでした。14世紀になり、メディチ家をはじめとする市民による依頼が増えたことにより、市民の肖像画など「リアルに」描くような絵画が増えました。
その結果、ルネサンス美術では写実の技術が進化しました。写実とは、「事物の実際のままをうつすこと。」という意味です。神話的だったキリストは人間らしく描かれ、「線遠近法」「感情溢れた表情」などが探求されました。
レオナルド・ダ・ヴィンチが空気遠近法を確立したり、物の輪郭線を消したリアルな絵を描きました。ミケランジェロは、少し誇張した表現で(筋肉が実際よりすごいなど)作品を残しました。およそ150年位の期間に、急速に写実の分野が発展しました。
まとめ
ルネサンスは市民の肖像などリアル(現実的)な依頼が増え、写実が進化した。
ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの作品がうまれた。